面接で褒められたのに落ちた|実際に聞かれた質問と答えを全公開【体験談】

「自信持っていい」と褒められた面接に翌日落ちた|手応えあったのに不採用だった話|LUCID LOG

JOB & WORK

「自信持っていい」と褒められた面接に、翌日落ちた。

2026.05面接 / 不採用

手応えは、あった。というより、手応えしかなかった。何度も「いい意見を持ってる」「自信持っていい」と言われ、「それが一番欲しい技術だ」とまで言われた。受かったと思って、家でネクタイを締めたまま両手を広げて写真を撮った。——翌日、不採用のメールが来た。手応えと結果が、これほど食い違うことがある。実際に何を聞かれて、何を答えて、なぜ落ちたのか。録音をもとに、正直に書く。

01受けたのは、職人の会社の「広報」

応募したのは、防水工事とドローンスクールを手がける地元企業の広報・発信担当の求人だった。月給24万円〜、正社員。職人の仕事をSNSや動画で発信して、集客や認知につなげる——フリーランスでコンテンツを作ってきた24歳の自分には、ちょうど噛み合うように見えた。

正直、準備は万全ではなかった。見せられる作品も持たず、ネクタイだけ締めて手ぶらで向かった。それでも面接は、想像していたよりずっと良い空気で進んでいった。

02面接で、実際に聞かれたこと

世間話で終わる面接ではなかった。途中から、急に実務的な質問が飛んでくる。ここが、自分にとって一番手応えのあった時間だった。

「インスタ、どう改善する?」

会社のInstagramを見てきたかと聞かれ、見てきたと答えた。すると、こう来た。

面接官

マーケティングの視点で、改善点があれば教えてほしいです。更新頻度以外で。

わたし

防水工事をしてくれる人が、どんな人なのか。それをもっと見せたほうがいいと思いました。どんな人が働いているかがわかると、依頼する側の安心感につながるので。

面接官

結構いいと思います。

「40〜50代の経営者には、どの媒体?」

続けて、もっと具体的な質問が来た。

面接官

40〜50代の経営者にドローンスクールをアピールするなら、Instagram、YouTube、Googleのどれが一番相性いいですか?

わたし

Googleだと思います。40〜50代の経営者は、Instagramをそんなに見ていないと思うので。

面接官

素晴らしいです。いい意見を持ってるから、自信持って言っていいですよ。

自信がなかった自覚は、正直あった。だからこの一言は、けっこう効いた。

「何のソフト使ってますか?」

面接官

何のソフトを使っていますか?

わたし

DaVinci Resolve です。

面接官

うちはPremiere Proを使ってるんですけど、大丈夫ですか? うちのアカウント使っていいんで。

「うちのアカウント使っていい」——入社後を前提にしたような言葉だった。だから、よけいに受かったと思った。

03一番手応えのあった瞬間

Webマーケティングを学んでいる、という話をしたときだった。返ってきたのは、こんな言葉だった。

「それが、一番欲しい技術です」

面接官はこう続けた。「制作スキルは今後AIに取って代わられるけど、マーケティングの知識は違う」と。手応えのピークだった。ただ、自分はここで正直に言ってしまった。学習はまだ半分くらいしか終わっていない、と。

わたし

まだ途中なんですけど。

面接官

最後まで終わらせて、それを作品として次回持ってきてください。それがアピールになります。

面接の終わり際、総評ももらった。「村尾さんは素晴らしい意見を持ってるんですよ。ただ、もっと自信満々に言っていい。自分もそういう時期があったんでわかるんですけどね」。そして最後にもう一度、「次からは作品を持っていってください」と言われた。

04受かったと思って、写真を撮った

家に帰って、ネクタイを締めたまま、散らかった部屋で両手を広げて写真を撮った。「次は作品を持ってきて」と言われたんだから、次がある。そう思っていた。今思えば、あの部屋の散らかり具合が、全部を表していたのかもしれない。

05翌日、メールが来た

件名は「採用結果について」。開く前から、件名だけで少しわかってしまった。

「大変残念ではございますが、今回は採用を見送らせていただくこととなりました」

本文には「これまでのご経験や熱意には大変魅力を感じておりましたが、限られた採用人数の兼ね合いもあり、苦渋の決断となりました」とあった。あれだけ褒められて、「次は作品を」と言われて、それでも結果はこれだった。手応えは、合格とイコールじゃない。

なぜ「手応え」と「結果」がズレるのか

面接官が褒めるのは、その場の意見やポテンシャルに対してだ。一方で採用は、枠の数・他の候補者・即戦力かどうかといった「その人個人とは別の要素」で決まる。だから「いい人だったけど採らない」は普通に起きる。褒められたのに落ちたのは、自分が無能だったからではない——とは思う。ただ、それで終わらせると、次がない。

06じゃあ、何が足りなかったのか

落ち込んだあとで、冷静に書き出してみた。作品がなかった。学習が途中だった。面接で自信がなかった。そもそも、その場で履歴書すら作っていなかった。並べてみて、一つ気づいたことがある。

足りなかったものは、全部、今から自分で埋められるものだった。

性格でも、生まれでも、才能でもなかった。作品は作れる。学習は終わらせられる。自信は、作品と実績がついてくれば後から出る。面接官が最後に言った「次からは作品を持っていってください」は、たぶん一番の収穫だった。次は別の会社になるけれど、今度は持っていく。


もしあなたが今、手応えのあった面接で落ちて、わけがわからなくなっているなら。それはあなたが悪かったからとは限らない。ただ一度だけ、落ちた面接を冷静に振り返って、「足りなかったもの」を書き出してみてほしい。それが全部「これから埋められるもの」だったとき、落選は失敗ではなく、次への手順書に変わる。

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