労働記録
EP.05
仕事遍歴シリーズ
派遣先で挨拶を無視され続けた話。
職場の「偉い人」がいちばん感じ悪い問題。
トランシーバー越しにしか注意しない男と、ポップ問題と、「うん。」しか言わない上司に許可を取り続けた話。
3
日目
挨拶を無視された日
15
人
常勤スタッフの総数
1
人
この職場で一番関わりたくないやつ
2026.03.17
読了7分
労働記録
売場に入ったら、まず全員に挨拶しなければならない。特販と呼ばれる人たち、常勤スタッフ約15名、そして——トランシーバー男。今回はそいつの話だ。
01
売場の人間関係、まず構造から
この売場の人間構成をざっくり整理するとこうなる。
C
特販スタッフ
従業員の約3割。普段あまり関わらない。
B
常勤スタッフ(約15名)
売場の主力。この中に実権を持つ3名がいる。
A
常勤スタッフ・重要業務担当(3名)
35〜49歳ほど。売場の実質的な権限を持つ。休憩・上がりの許可もこの3名に取る必要がある。
→
トランシーバー男(今回の主役)
A3名の中でも最年長。実質的に一番偉い。そして自分が一番関わらなければならない相手。
02
トランシーバー男、その容貌
※リアルの描写に少しの創作を交えている。
外見の記録
少しワックスで立てた髪。黒髪ベースに白髪まじり。およそ50年間生きてたどり着いた髪型の結論だとすると、人の生まれ持った差はこうも残酷なのかと唸らされる。
黒縁メガネ。目は小さく、鼻は少し丸く、口は薄い。
二重になりかけの薄い目が黒縁メガネで強化され、結構圧がある。無意識か意識的かは知らない。もともと関わりたくないと思っていた。
03
エレベーターで、挨拶を無視された
勤務3日目。最上階のロッカーに荷物を置きに行こうとエレベーターに乗ったときのことだ。
現場再現
状況
エレベーターが開く。そこにトランシーバー男がいた。一瞬、確実に目が合った。同じキャリアのジャンパーを着ている。
自分
「おはようございます。」
やつ
目線を下にそらし、エレベーターから降りてすれ違った。無言。
とても気分が悪かった。
そっからだ、やつの行動を観察するようになったのは。
そっからだ、やつの行動を観察するようになったのは。
04
問題は、そいつが一番偉いということだ
挨拶を無視するような人間でも、休憩・上がりは必ず許可を取りに行かなければならない。それがルールだ。
毎回発生する「許可取り」のフロー
1
トランシーバー男を売場で見つける
↓
2
圧のある顔に向かって声をかける(事前の緊張で臓器が無駄に消耗する)
↓
3
返ってくるのは「うん。」のみ。顔の表情は変わらない。一度こちらを見て、視線を落とす。それだけ。
↓
!
これを毎回繰り返す。なぜこんなに疲れるんだ。
05
注意はトランシーバー越しに来る
こいつはわざわざ売場に出て直接注意しない。同じキャリアのスタッフ全員に流れるトランシーバーを使う。受信した誰かが返事をする。そういう業態だ。
注意の記録
トランシーバー越し・全員に流れる
01
「○○さん、そこ立たないでください。お客様の導線の邪魔になるので」
02
「○○さん、そこ通らないでください」——カウンターからバックヤードへのショートカット通路は従業員がお客様案内時以外に通ることは禁止されていた。知らなかった。
他
あと3回ほどあるが、長くなるのでカット。
直接言わずにトランシーバーで全員に流す。
これが一番気持ち悪いやり方だと思っている。
これが一番気持ち悪いやり方だと思っている。
06
きわめつけ——ポップ問題
「ポップ」とは、他社キャリアから乗り換えるとこれだけ安くなりますよ、という呼び込み用の案内板のことだ。これが軽く問題になった。
発端
3名の重要スタッフのうちの一人に言われ、まだ説明できないのにポップを持たされた。
他の職場スタッフ3名から指摘
「それ、説明できるの?」——3人に言われた。
結果
確かに持っていても意味ない。ポップを持つのをやめた。誰に言われてこうなったかは、知っての通りだ。
まとめると
挨拶を無視する。返事は「うん。」のみ。注意はトランシーバー越し。ポップを持たせた張本人。これが職場で一番関わらなければならない人間だ。
違和感の正体
感じ悪い人間が、なぜか一番権限を持っている。これが職場の構造上の問題だと思っている。
次に書くこと
接客そのものについて。お客さんに対して感じたこと。これはこれで別の話だ。
観察すればするほど、嫌いになる。でも観察をやめられない。それが今の職場での唯一の楽しみになっているのかもしれない。
次の記事:接客現場で感じた違和感——お客さんに対するやつ。