労働記録
EP.01
仕事遍歴シリーズ
モバイル販売員の派遣、入社3時間で「終わった」と悟った話。
荷物検査、外出禁止の休憩室、そして謎の二重アプリ管理。
12h
一日の実質拘束時間
2本
強制インストールのアプリ
5分
毎回の荷物チェック
2026.03.17
読了8分
労働記録
モバイル販売員の派遣社員として働くということ。「今日からしゃかしゃかのジャンパーが配布されます。一緒に頑張っていきましょう」と言われてから、はや3時間。この仕事の先はないなと思った。まあ自分のこのブログでは、仕事遍歴ということで体験談とそこで感じた違和感を主に語っていく。よろしくお願いします。
01
まず、一日の時間がどれだけ消えているか
自分の勤務地は自宅から歩行も合わせて往復90分。電車通勤だからぴったり勤務時間に合わせることはできない。つまり実質的な拘束時間がまず2時間オーバー。休憩含めた勤務が9時間として、合計11〜12時間は仕事に持っていかれている。
24時間の内訳(概算)
勤務+通勤
12h — 50%
睡眠
7h — 29%
自由時間
5h
一日のほぼ半分が仕事に消える。これを念頭に置いて読んでほしい。
そんな拘束時間でずっと思っていることだから、強度といちゃもんのねちっこさはやばいと思う。ねるねるねるね以上にねばっこい。なにもかも限界があるということ。
02
入社日の違和感——荷物チェックについて
まず、荷物チェックは最初なにも派遣元や派遣先の企業から知らされなかった。事前に個人情報の取り扱いや勤務中のタブーについてのマニュアル研修があり、「厳しいですよ」とも言われた。でもそれは声出しと接客上の話だった。そのさらに外側を、ここで伝えていく。
荷物チェックとは
売り場とは別の警備室で、持ち込んでいる電子機器を事前に書面で申告し、退勤時に「申告外の電子機器が入っていないか」をチェックされる。警備員が常時2名いる。当たり外れがある。
ハズレ
厳しい警備員
プラカードを指さして「全部出して」と言ってくる
カロリーメイトの空箱まで要求してくる
スーパーで買った茶そばまで出せと言われる
所要時間:約10分。最悪。
アタリ
普通の警備員
「はい、こんだけね」で終わる
パソコンと筆箱を確認するだけ
レシートとメモのカスは見逃してくれる
所要時間:約5分
事前に紙に書くということは、同僚にどんな電子機器を持ち込んでいるかバレるということだ。自分、結構プライベート空間を保ちたい方で、これはいまだにくそだと思っている。
このチェックに毎回5分かかる。たった5分。でも、こういうちまちましたものが面倒だと感じなくなるほど調教された感性は持ち合わせたくない。それが大人になるということの意味なら、いつまでも子どもでぐちだけで構成されたにくしみの記事を投稿していたい。
03
休憩中、外に出られない——休憩室の話
最初に両親に話したら「それ法律違反じゃないの?」と言われた。調べると、万引きリスクのある職場では休憩中の外出を制限していい場合があるとのこと。まあ理屈はわかる。でも、休憩室がどんなものか見てもらったら絶望がわかるよ。
01
うっすら黒い蛍光灯
昼間でも薄暗い。壁の汚れ、ガラステーブルの継ぎ目の錆。全部くすんでいる。
02
カップラーメンのこもった匂い
自販機でスーパーより高い値段で売っていて、なぜか買う人がいる。そのせいで常に漂っている。
03
屋上に出るとタバコの煙
室内も屋外も逃げ場なし。どちらに転んでも健康を害する構造になっている。
04
昼の12:45 ほぼ満席
全員無言でスマホを見ている。7年前のバイト時代の記憶が蘇った。あれの過剰なバージョンがここにある。
どうだ、これだけでもう辞めたくなっただろう。まあこれが辞める要因の2割くらいかな。
04
それと、謎のアプリが2本ある件
外に出てさ、派遣元の企業から交通費を出してもらって派遣先の職場に出向くわけじゃん。給料は全部、採用されている企業から出るんだね。そのぶん、まあしかたないにせよ余分な手続きが必要になる。勤怠管理と給与計算が、それぞれ別会社の別のアプリで動いている。ふたつ入れさせられた。
給与管理
黄色印の餌管理
マネーフォワード クラウド
交通費もミーティングも、なにか発生するたびにその都度手入力が必要。忘れると給与に響く。
⚠ その都度入力が必要
勤怠管理
また入れるのブルー
e-staffing(イースタッフィング)
リクルート・パーソル・パソナが共同出資した派遣管理の業界標準アプリ。まぎらわしい色をしている。
⚠ 色が紛らわしい
黄色印の餌管理 / 一日の入力フロー
1
出勤打刻
↓
2
交通費を手入力(ICカード連携なし)
↓
3
ミーティングが入ったら都度記録
↓
4
退勤打刻
↓
!
ひとつ忘れたら給与に響く
正式名称は覚える気がない。覚えたら負けな気がする。
給与が減るのが嫌だから入力する。
入力するのが面倒だから嫌になる。
どちらにせよ、消耗している。
入力するのが面倒だから嫌になる。
どちらにせよ、消耗している。
荷物チェックで5分。アプリの入力で数分。どれも「大したことない」時間かもしれない。でも12時間拘束されている人間にとって、この「大したことない」の積み重ねが、一番きつい。
今の自分のスタンス
仕事はもう、このブログの燃料だ。それくらいの気持ちでないとやってられないからさ。
避けたいオチ
「大人になったら気にならなくなった」という終わり方だけはしたくない。感覚が鈍くなることを、成長と呼びたくない。
次に書くこと
接客現場で感じた違和感。お客さんではなく、職場の人間に対するやつ。
こういうがちリアルな体験談を、これからもここに上げていく。力入れるよ。もうこっちを表面にして、仕事は表面のための苦痛ということにもっていかないとやってられないからさ。
次の記事:接客現場で感じた違和感——お客さんではなく、職場の人間に対するやつ。