労働記録 EP.14仕事遍歴シリーズ

家電量販店の携帯販売員の
服装・持ち物・荷物チェック。

事前に誰も教えてくれなかったこと。派遣社員の初日準備の全記録。

事前に派遣会社から言われたのは「スーツで来てください」、それだけだった。

ネクタイ必須も、スニーカーNGも、荷物チェックも、聞いていない。

初日に行って、見て、指摘されて、初めて知った。細かいルールが山ほどあった。しかもそのルールは男女で大きく違う。誰も事前に教えてくれない。
SECTION 01

服装のルール。
男女でここまで違う。

「スーツ」の一言で済ませないでほしかった。

実際に現場に入ると、細かいルールが山ほどあった。しかもそのルールは男女で大きく違う。誰も事前に教えてくれない。初日に行って、見て、指摘されて、初めて知った。

男性のルール ── 縛りが強い
ネクタイ必須
黒髪のみ
アクセサリー禁止
スニーカーNG
革靴とベルトの色を合わせる
ロッカーエリアで着替え
女性のルール ── かなりゆるい
ネクタイ不要
派手でなければ髪色OK
ネイルOK
スニーカーOK
アクセサリーOK
専用の着替えブースあり

男性のほうが明らかに縛りが強い。女性はスニーカーも、ネイルも、派手でなければ髪色もOKだった。着替え場所も女性には専用ブースがあるが、男性はロッカーエリアで済ませる

これだけのルールを、
「スーツ」の一言で済ませないでほしかった。 ── 初日に知った服装ルール
SECTION 02

初日、ネクタイをしていなかった。

初日、俺はネクタイをしていなかった。

「スーツ」と言われただけだったから、カジュアルでもいけると思っていた。そうしたら先輩に言われた。

先輩
ネクタイは基本つけるもんだよ。

これは完全に俺のミスだった。確認しなかった自分が悪い。それは認める。

だが、「スーツ」とだけ言って、ネクタイが必須であることを一言も添えなかった側にも落ち度はあると、今でも思っている。

「スーツ」とだけ言われた。
ネクタイが必須だなんて、聞いていない。
── 初日の失敗
SECTION 03

持ち物。言われたものと、
本当に必要だったもの。

事前に言われたのは、スーツとペンだけだった。

TOLD ── 事前に言われた持ち物
スーツ
ペン
──以上。
ACTUALLY NEEDED ── 実際に必要だったもの
ネクタイ(必須だと知らなかった)
スマートウォッチ(業務中スマホ使用不可。時間確認用)
スニーカーっぽく見える革靴(立ち仕事で足が死ぬ)

靴は普通の革靴を3ヶ月履き続けた。足への負担を考えたら、最初からスニーカーに見える革靴を買っておけばよかったと後悔している。

事前に言われたのは「スーツとペン」だけ。
ネクタイも、時計の代わりも、靴の選び方も、
全部あとから知った。 ── 持ち物についての実感
SECTION 04

荷物チェック。
これが一番聞いてなかった。

初日、地下に連れて行かれた。セキュリティがいて、荷物の中身をチェックされた

持ち込む電子機器をすべて、キャリアごとの専用用紙に書く必要がある。スマホ、パソコン、イヤホン、モバイルバッテリー、充電器、ケーブル──全部

申告した内容と実際の荷物が合わないと、
没収される可能性がある。 ── 荷物チェック時の注意点

俺はアニメのステッカーが貼ってあるモバイルバッテリーを持っていた。別にとがめられはしなかったが、見られはした。気にする人は気をつけたほうがいい。

重要
荷物チェックがあること自体、顔合わせでも事前面談でも一切説明されていなかった。
0
荷物チェックについて事前に説明された回数。
SECTION 05

持ち込める電子機器の量。

一般スタッフと俺で、だいぶ差があった。

一般的なスタッフの持ち込み
スマホ ×2
パソコン ×1
スマートウォッチ ×1
イヤホン ×1
モバイルバッテリー ×1
充電器 ×1
ケーブル ×1
俺の持ち込み
スマホ ×1
パソコン ×1
イヤホン ×1
(日によってはスマホとイヤホンだけ)

みんなスマホを2台持っているのが当たり前の世界だった。プライベート用と仕事用、もしくは異なるキャリアの端末を持っている。俺は1台だけで、少し浮いていた気もする。

SECTION 06

ロッカーは小さい。
外出はできない。

貴重品と弁当を入れるロッカーがある。小さい。錆びている。それでも貴重品と昼飯を入れるには足りる。アクセスできるタイミングは限られている。

勤務中の外出は一切できない。休憩時間であっても建物の外に出ることは基本的に許されない。移動するにも書類手続きが必要だった。

勤務中は外に出られない。
休憩も、建物の中で完結する。 ── 勤務中の行動制限
SECTION 07

事前に知りたかったこと。

全部だ、と言いたいところだが。

特にこの2つだけは事前に言ってほしかった。

01
荷物チェックがあること。
面談でも顔合わせでも一言もなかった。初日にいきなり地下に連れて行かれて、荷物を全部見せろと言われる。心の準備ができない。
02
休憩中も外に出られないこと。
コンビニに行けない。外の空気を吸えない。8時間以上、建物の中にいる。これを知らずに来ると精神的にきつい。

逆に言えば、持ち物自体は最低限でいい。キャリアから支給される制服があるし、メモ帳とペンがあれば業務は回る。スマホは持ち込めるが業務中は使えない。だから時間を確認するにはスマートウォッチがあると助かる。

ちなみに、上長ですらスマホを忘れてくることがある。業務端末があるから仕事自体は止まらない。だから持ち物にそこまで神経質になる必要はない。ただ、荷物チェックの存在を知らないまま行くのだけはやめたほうがいい

本当に最低限必要なもの
キャリア支給の制服メモ帳ペン。これだけあれば最低限は動ける。あとは現場で覚える。

CONCLUSION

事前に言われたのは「スーツとペン」だけだった。

実際には、ネクタイ必須スニーカーNG革靴とベルトの色を合わせる黒髪のみアクセサリー禁止。──男性だけ。女性はスニーカーもネイルも髪色もOKだった。

初日に地下で荷物チェックがあった。電子機器を全部、キャリアごとの専用用紙に書いた。これも聞いていなかった。

休憩中も外に出られなかった。ロッカーは小さくて錆びていた。

必要な持ち物自体は少ない。キャリア支給の制服・メモ帳・ペンがあれば最低限は動ける。でも、服装ルールと荷物チェックの存在は、行く前に知っておかなければ初日で心が折れる。

「スーツ」の一言で、
全部わかると思わないでほしい。 EP.14「家電量販店の携帯販売員の服装・持ち物・荷物チェック。」