LUCID LOG — 労働記録 ── 仕事探し篇
不採用50回。
正社員が絶対に
足を踏み入れない
世界から書いている。
高1のスシローから数えて、不採用は約50回になった。
7件応募して、面接にたどり着いたのは1件。
履歴書はAIで書く。志望動機は毎回30分かけて変える。
「未経験OK」に応募して、無視される。
人材派遣は番号を変えてかけてくる。
布団の上で1日7時間スマホをスクロールし、
首と背骨が壊れ始めた。
正社員が順調に来ている人間は、この世界に入りもしない。
だから俺が書く。
CONTENTS
01
正社員が絶対に入らない
世界の話をする。
携帯販売員の派遣を2ヶ月で辞めた。万引きGメンを辞めたら5万円ただ働きになった。シナリオライターの面接がエージェントの釣りだった。LP制作を諦めた。転々として、まだどこにも着いていない。
RELATED READ 携帯販売員の派遣を2ヶ月で辞めた日の話 →不採用は人生トータルで約50回になった。最初に落ちたのは高1のスシローのバイトだ。そこから食堂、快活クラブ、駅前のおしゃれカフェ。落ち続けてきた。
転職活動をしたことがない生え抜きの正社員は、この不安を一生知らない。新卒で入って、それで終わり。俺はつねに意識がある。仕事がない、と。
俺が一番理不尽だと感じているのは、無視されることだ。こいつは価値が低いから、それなりの扱いでいいだろう。そういう態度がメールの返信の遅さや、返信がこないことで分かってくる。つながりさえすれば対応はそれなりにいい。だからこそ、そこに至るまでの無視がきつい。
仕事ができるかどうかを判断してもらえる段階にすらいない。そこまで到達していない。
この世界は、入ったことのない人間には見えない。
だから俺が書く。
02
仕事探しのコツが
いまだにつかめていない。
使っているのはIndeedとはたらいくだけだ。これに代わるまともな就職サイトがあるのかすら分からない。
タウンワークは使わない。高校生の時に使ったアプリだ。それを24歳になった今も使うのはプライドが許さない。一昔前のメジャーな感じ。ダサい感じ。横道な感じ。全部が嫌だ。ひねくれものあるある。Indeedは許している。だけどこういう無駄なこだわりが、選択肢を狭めているのかもしれない。
Indeedとはたらいくは被っている求人が結構ある。同じ求人が両方のサイトに出ている。2つ開いて交互に見ていると、さっきも見たなこれ、となる。
初めてコナンの映画シリーズを見たときのような新鮮さはもうない。今は通常回のサザエさんだ。特段なんの感情も湧いてこない。時折タラちゃんやマスオに腹が立つぐらいで。求人サイト自体にはもう何も思わない。そこに掲載しているやつと実際に関わってからが問題なのだ。
1日に求人を探す時間は約1時間。布団の上か、タンスに寄りかかりながらスクロールする。ぴしっとパソコンに張りついて選んでいるわけではない。コツはまだ掴めていない。掴めていないまま1時間が溶ける。
根っから働きたいと思える仕事がない。だれも車の宣材写真なんか撮りたくないし、そもそもカメラの技術にも車にも興味がない。
「慣れた」のか「麻痺した」のか。
両方だ。
03
「接客業の経験ある人歓迎」
で浮かんで、
次の一行で沈む。
求人票に「接客業の経験ある人歓迎」と書いてあると、一瞬だけ浮く。
モバイル販売は2ヶ月やった。未経験でいつまで探し続けるのかという焦りのなかで、ときおり目に入る「接客業の経験ある人歓迎」の一文。それを見ると少しだけ成長を感じる。選べる土俵に片足だけ入れている感覚がある。だからコールセンターにもちょっと自信を持って応募できた。
でも次の行を読むと沈む。求められている「経験」は2ヶ月の派遣のことじゃない。性別の壁がある。メンタルの壁がある。「2ヶ月で辞めた」という事実の壁がある。
男のメンヘラには圧倒的に需要がない。泣き言は許されないし、周囲が離れていく。女性の場合は違う。地雷系なんてその最たるもので、それを武器にしてみんなから承認されて、しかもちょっとセンスもある。男にはそれがない。
それでも履歴書には書く。
3割は本当のことだ。残りの7割で辻褄を合わせる。
04
「未経験OK」「アットホーム」
「やりがい」
── 求人票の裏読み。
「未経験OK」と書いてある求人に応募して、無視される。体感では半分以上だ。
25歳が近づいてきて、無視される割合がさらに増える予感がしている。「コミュニケーションが取れてまじめに働ける方」。これはたぶん、スキルがないやつに最低限求める条件だ。コミュニケーションとまじめさ。それに「コツコツと」みたいな文言がくっついてくる。
「活気のある職場」。これだけで少し身構える。現状に不満を感じていなさそうな、それなりに青春している若手社員の男女がいそうで。モバイル販売員のときもそうだった。案外まともな人が多かったが、現状に満足しているやつばかりだった。愚痴をあんまり言わなさそうな若手社員が仕事の合間にコミュニケーションを取っていて、ときおり笑い合ったりしている。あれが「活気のある職場」の正体だ。
「アットホームな職場です」。これは何も思わない。世間では話題になるが、そんな企業に限って企業写真がなかったり、どこか素材写真っぽいものを使っている。その時点で切っている。
「やりがい」。これが一番厄介だ。昔はやりがいで仕事を探していた。いくら放置されていても客に「ありがとう」と言われればやりがいだと言える。だけどそれが本当に重要なのかどうか。そこがまだ浮ついていて定まらない。
写真を見る。企業名で検索する。口コミを読む。Googleマップで外観を確認する。ここまでやって、ようやく応募するかどうかを決める。それでも落ちる。
KEY INSIGHT
正社員からすれば普通の求人票でも、繰り返し探してきた人間には違う景色が見える。それは「違い」が見えるようになったからではない。沼にはまっているということだ。人材派遣が電話番号を微妙に変えてかけてきたり、思っていたよりも無視されるから計算が狂って、仕事に就くのがどんどん遅くなる。今まで受かったものはどれもすんなり受かった。難しかったものは全部、いまだに難しい。
05
履歴書の3割は
本当のことだ。
履歴書はAIで作る。だけどAIを使うにしても、コールセンター、ドンキなどの小売、ドラッグストア、映像制作、どれも志望動機を変えないといけない。しかもAIの手抜き感が透けると無視される率が上がる気がする。
だから自分のエッセンスを入れる。多少崩れてでもいいから人間味を出す。幸い、俺のタイピングから出てくる文章には人間らしい部分がある。狙ってそうなるわけじゃない。頭の中を開くように、そのひらいた状態のまま手が動いている。そういう感覚だ。
志望動機は毎回まじめに変えている。使い回すのは案外難しい。そもそもIndeed履歴書はテンプレを一度保存しておくことができない。一度変更すると上書きされてしまう。どの会社にどんな嘘をついたか、記録が残らない。
1件あたり約30分かかる。これがまた面倒で。
本当のことを書いたら絶対に受からない
正直に書いたら「精神を少し病んで留年しました」になる。これを書いて受かる企業は存在しない。
強みの欄。継続力は確かにあるが、それは俺がこだわりを持っていることに対してのものであって、それは秘密にしておきたい。ピンとくるエピソードがなくて話せない。だから「好奇心の強さ」という半分本当のことを書いている。実際は興味があることとないことのコントラストが激しいし、興味があることも突きつめようとは思わない。
大学で学んできたこととは直接つながらないし、サークル経験もない。そこで面接官の反応が悪くなっていくのが分かる。
3割は本当のことを書いている。「接客の経験があり、その時はお客様に丁寧な接客をするよう、ひとりひとりのお客様と向き合っていきました」。3割本当。上司が嫌で2ヶ月で辞めたことにすればいい。
効率的に不採用になっているだけだ。
06
人材派遣の電話攻撃。
以前記事にした通り、シナリオライターや動画編集といったクリエイター職は、事前に調べておかないと危ない。気づいたら人材派遣のやつとLINEがつながっているし、電話がかかってくる。
RELATED READ シナリオライターの面接がエージェントの釣りだった →最初のきっかけは電話だった。30分ぐらいかかった。志望動機を聞かれた。今思えばいきなり結構踏み込んだことを聞いてきやがった。「なぜまたこういった職種をやりたいと思ったのか?」。30分つぶされた。
しまいには「LINEを追加してください」と言ってきた。電話番号で検索されて、どこの企業のやつかも分からない。表示されたのはその人の名前だけのLINE名だった。は? 企業名もつけてないのかと。
この電話の頻度は不定期だ。1ヶ月に3回程度かかってくることもあれば、「いま仕事についていますか、案内しましょうか?」と、くそみたいな待遇のところを紹介する電話が来て、そこから2ヶ月ぐらい音沙汰がなくなることもある。
一度電話番号をブロックしても、番号を微妙に変えてくる。最初の050だけ変わっていなくて、あぁ察し、となる。1社だ。
いま応募しているアルバイト先からの電話だと思って取ったらどうしてくれるんだよ。出て「もう就職決まりました」と嘘をつけばいいのは分かっている。でも正直、怖いんだ。
どんどん無視していくうちに、電話そのものに出られなくなった。
精神攻撃を食らった。だからいまはアルバイト先から着信があったとしても、まず電話番号を見て検索する。その速度はもう速い。
KEY INSIGHT
「未経験OKの映像制作」は、高確率で人材派遣への入口だ。応募した側は仕事を探しているのに、向こうは人を探している。目的がそもそも違う。
07
面接官は
最初から期待していない。
これは信じてほしい。本当に信じてくれ。俺にそんな期待をしてくれていない。
最初から「はい、そんなもんね」と割り切って人を採ろうという姿勢のやつが、4割ぐらいの確率で出てくる。
まず目をあんまり合わせてくれない。「なんで応募したんですかね」と聞いてくる。履歴書ばかり見ている。下を向いている時間が長い。
あぁ、この人はもう落とすつもりで座っているな、と途中で気づく。
それでも最後まで座っている。「何か質問はありますか?」と聞かれて、用意していた質問をする。形だけの質問。形だけの面接。形だけの不採用通知が後日届く。
答えにくい質問
強みを聞かれるのがきつい。「なぜ留年したのか」も手応えのある回答ができない。結構ちゃんとしたものを準備してはいるが、それは少なからず嘘になるから。それよりも志望動機を見てほしい。
なかには面接だと思って行ったのに、気づいたら人材派遣のマッチングにすり替わっていることもある。面接じゃなかった。別の仕事を紹介されただけだった。
7件応募して、面接は1件だけだった
その1件はコールセンターだ。面接にすらたどり着けなかった6件は、書類の段階で消えている。面接すらしていない。履歴書を見て、それで終わった。
理由は教えてもらえない。不採用の理由を書かないのが業界のルールだと分かっていても、理由がないと納得のしようがない。
08
大分県庁の事務職。
月給16万円。
応募前にやめた。
大分県庁のデータ入力事務職の求人を見た。月給16万円。未経験可。
事務職は確かにやりたい。でも給料が低すぎる。16万円。月給。それに、どうせ女性ばかりだろうなと。
そんな中で応募したって結婚ができるわけもないし、「女性ばかりだけどいいですか」とか聞かれて、面接にありつけたとしても落ちて、結局高まった期待と時間を損するだけだ。
分かりきっている。応募する前にシミュレーションした。朝起きて、電車に乗って、県庁に着いて、データを入力して、昼休憩して、またデータを入力して、帰る。月給16万円。家賃3万5千円を引いて、光熱費と通信費を引いて、残りで生活する。
1時間ぐらいそのループを
頭の中で回して、やめた。
応募すらしていない求人にこれだけの時間を使った。1日1時間の検索のうち、何割がこういう「応募しないシミュレーション」に消えているか分からない。
09
身体が壊れ始めている。
1日約7時間、布団の上にいる。パソコンを触っているときもスマホを触っているときも同じ体勢だ。丸まったまま動かない。
首が痛い。背骨に違和感がある。丸まっている感じがする。
最初に気づいたのは、久しぶりにスーパーへ枝豆を買いに行ったときだった。歩くという行為に違和感を覚えた。こんな背骨の曲がり方で歩いていたっけ、と。スマホネックという言葉がある通り、案外深刻な問題につながるかもしれない。
前の仕事は8時間の立ち仕事だった。立ちっぱなしもきつかった。でも布団の上で丸まり続けるのは、別の壊れ方をする。どっちがマシなのか分からない。
週4日は家から出ない。外出するのは買い物か映画ぐらいだ。睡眠は退職後に7.5時間から8.5時間に増えた。1時間増えた。
25歳が近づいている。24歳から25歳。若者の最後のリミットだと思っている。このまま同じ姿勢で同じ画面を見続けたら、仕事が見つかる前に身体が先に限界を迎える。
10
「仕事がない」は
コナンの映画の帰り道にも
追いかけてくる。
無職を実感する瞬間がある。それは仕事を探しているときじゃない。
ショッピングモールを歩いているとき。母と出かけて「中途半端に買い物してくるから見といて」と言われて、10分間なにもするわけでもなくベンチに座って待っているとき。実家から祖母の家まで約1時間かかるのだが、その車内で母と中身のない会話をしているとき。
今日4月12日はコナンを見に行ってきた。『ハイウェイの堕天使』。白バイの萩原千速が黒いバイク「ルシファー」を追いかけるやつだ。映画を見ている最中は忘れていた。千速のバイクアクションがかっこよすぎて、あぁ俺もあのおねぇさんみたいになりたいなと思って、余韻にひたって。
さて仕事がないな。
このふぬけた下面をしている男の横には妻らしき女性が子どもを抱っこしながら歩いている。ははぁ。自分は不幸だ。
だいたいこの歳でコナン見て面白いと思っているのがもうやばい。仕事をしていれば気分転換とか言って、もう少し素直に楽しめたんだろうな。
映画のせいでバイクが欲しくなった。カワサキを調べたら100万円だった。あぁ金がない。仕事がないな。コナンを見て感化されてバイクを調べる24歳無職。この意識にはよく接続されてしまう。
退職した直後は解放感があった。胃の痛みが消えて、帰り道に藤井風かEminemを聴いて、後悔はなかった。あぁ俺仕事してないんだ、行かなくていいんだ、というポジティブ。でもあの解放感は2週間で消えた。
今はネガティブでもない。ポジティブでも決してない。あぁないんだ。生きるのだりぃ。質は確実に変わっている。
11
同級生のインスタは
23歳でやめた。
友達がいない。だから「今なにしてるの?」と聞かれることがない。聞かれないから嘘をつかなくて済む。安全だ。
親戚はあんまり深く聞いてこない。ちゃんとノーマルでよかった。そっとしておいてくれる。その分、話しかけられないから「いつもおとなしいなぁ」と言われる。小さい頃は「まじめでおとなしい」だったのが、今ではただの「おとなしい」に変わった。
おばあちゃんには会うたびに「いつ結婚するん?」と言われる。彼女の有無は聞かれない。いきなり結婚だ。生まれてこのかた付き合ったことがない人間に。
同級生のインスタを隠れてこっそり確認するのが23歳ぐらいまで趣味だった
うわぁこいつまじヤンキーになっているじゃん。まぁ確かに中学の時も才能あったしなぁ。
こいつどうしたインスタで脱ぎ出したぞ。
あとこいつが地雷系になったの? いまでは俺のこと一切目も向けてくれないだろうな。おいお前。俺と一時期、中2のころ女子にしては結構喋った方じゃないのか?
は? なんでこいつ胸を彼氏にもまれたのをわざわざ上げるの。
えぇこの人、まじで22歳なのに子供いるんだ。まぁ確かに親が少し派手好きで、確かにモテていたからなぁ。納得。
でもこういうのが、あるときからぴしっと興味がなくなった。同時に中学のやつの夢を見ることもなくなった。それがちょうど俺が留年してからだと思う。きっかけはあんまり覚えていない。
俺、男なのにがるちゃんにも入り浸っていた。でもそのがるちゃんもあるときからぴしっとやめた。根底にあるのは「くだらない」だ。面白くない。まだ浸っているのは5ch。ここにはユーモアがある。
母は泣いた。父は何も言わなかった
母は最初、懐疑的だった。でもある夜、泣いた。泣いて、「応援するから」と言った。
父は特に何も言わなかった。何も言わない人だから。
でもレオパレスの保証人にはなってくれた。
12
才能を直接あびるのが
つらい。
暇ではない。過去のYouTubeを見ている。PDRの昔の動画とか、へきトラハウスとか。なんでこいつらは売れたのか、という分析の目を持って。
昔からへきほーは編集がうまかったのか。ジュキヤは編集がうまい。うますぎる。nyanmoon。才能のある若手YouTuberも見る。
社会から外れているのも当然きつい。だが、才能を直接あびているのがつらい。
ゼパも死んでから見るようになった。26歳の地雷系アル中の女性配信者だ。生きているあいだはぜんぜん気にしなかったし、なるべく観測しないようにしていた。アル中キャラとのギャップで案外低い声。整形している。
なんだろう。俺がなりたかった女じゃないか。正味、悔しい。過去動画を見あさって、やっぱり好きかもと思った。でも俺はその人にはなれない。やっぱり気分が沈む。いなくなったことの喪失感をコメントを読みながら感じて、人の世は短くてはかないものだとありきたりな言葉がやっぱり自分の脳にも浮かび上がってきて。
ネットサーフィンには気楽な顔して承認を集めそうな才能の塊がごろごろ転がっている。そいつらに転がされて、気づいたら精神の淵にいる。
で、また現実とリンクする。
何してんだ俺。
13
仕事探しを繰り返してきて、
唯一身についたもの。
羞恥心に対する耐性。
レオパレスとの契約の時に無職であることを告げるとき。親戚に聞かれたときに受け流す力。携帯ショップで同い年ぐらいの女性に「きついですか?」と聞かれて「はい、きついです」と答えたとき。
だけど今日、あらためてコナンの映画を見に行った余韻にひたって、過去の映画のテーマソングのアレンジが年ごとに違うからそれをイヤホンでYouTubeから流したけど、わざわざ人が通らないところの隅に寄ってその曲を選択して、めっちゃ人目を気にして、万が一横を人が通ったら画面を下にひっぱって通知のところを開くという。
結局、身についているのは「仕事探しとはこういうことだ」という経験だけだ。
そこから得た教訓を発信する能力。それは確実についた。それだけだ。
くすぶっている人間が生き延びるための、名前のつかないスキルだ。
14
くすぶっている男たちへ。
正社員のやつに一つだけ教えてやれるとしたら。たぶん「あなたが資本主義では正解ですよ」と。たとえ正解がなくても正解だと思ってしまう。もう雑だけど、よくやったねと適当に言える。
でもこんなつらいんだぞと正社員のやつに言ったってむなしいだけだ。だから言わない。
この記事は正社員に向けて書いていない。親世代にも向けて書いていない。同じようにくすぶっているやつに向けて書いている。あんまりバカにし合うのはやめようや。それは建設的じゃない。
心を開示していこう。
そしてそれには時折とんでもない毒を込めよう。
根が腐ったら花は咲かない。でもまだ腐っていない。腐る前に動いている。
動いているうちは、まだ大丈夫だ。
EPILOGUE
不採用は人生トータルで約50回。高1のスシローから始まった。
7件応募した。返信が途絶えた。ドンキは書類で落ちた。映像制作もポスティングも音沙汰がない。大分県庁の事務職は応募前にやめた。
残ったのはコールセンターの電話面接。
明後日だ。
それも落ちたら、辞めたはずの携帯ショップがまた選択肢に並ぶ。
でも進んでいる。50回落ちて、まだ応募している。布団の上で首が痛くても、まだスクロールしている。
それが進んでいるということなのか、壊れているということなのかは分からない。
──明後日の電話を待っている。
ARTICLE DATA
この記事のスペックシート。
| 年齢 | 24歳 |
|---|---|
| 職歴 | モバイル販売派遣(2ヶ月) |
| 月収 | ¥0 |
| 不採用 | 約50回 |
| 応募 | 7件 |
| 面接 | 1件(コールセンター) |
| 求人サイト | Indeed / はたらいく |
| 履歴書 | AI使用 / 1件約30分 |
| 派遣電話 | 月約3回 / 050系 / 1社 |
| 身体 | 首・背骨 / 7h/日 |
| 外出 | 週3日程度 |
| 精神 | 解放(2週間)→ 中立 |